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【オンラインのレッスンはしない】横浜おうちパン教室のこれから

オンラインレッスンはしない。
かなり早い段階で決めていました。
決める、というより、考える余地もなくそうなるのが自然という感じ。

でも、その気持ちを説明するのはとても長い文章になりそうで。
そして、それはブログという形でいきなり書くことでもなく。
近々にご縁のあったおひとりおひとりにまずはご連絡したいと考えていました。

自分なりに手順があり、それがなんだかんだと1か月くらいかかったので、
この記事を書こう書こうと思いつつなかなか進みませんでした。

ひとりずつ連絡しているなら、こうしてブログに書くこともないかもしれません。
でも、ブログはブログで、「こういう考えもあるんだ」とか「わたしも同じ考えだよ~」など、
まだ出会えていない方とも気持ちを共有できる良さがあります。

大変長い記事になりそうですが、横浜おうちパン教室らしい写真なども挟むので、
のんびりお茶でも入れて読んでみてくださいね。
私は珈琲飲んでます★

オンラインレッスンの可能性

最初の申し上げたいのはオンラインレッスンを否定するつもりはないということです。

共通の技術や考えを世界中どこにいても学べる。
お子さんが小さくてお出かけしにくかった方、遠方にお住いの方。
これまで障壁だったことが一気に取り払われます。

どうしても話してみたかった人。
どうしても受講してみたかった技術に触れる機会があるなんてワクワクすることです。

同時に、収益のあがりにくかった自宅のパン教室の分野も、「仕事」として成り立つ可能性が出てきました。
自宅でパン教室をやる先生が、「どうせ趣味でしょ」という扱いから、向上すること。
そうやって全体のレベルがあがれば、ひとつひとつの教室の先生の立場もレベルもあがります。
そういう教室が増えたら!

これは素晴らしいことです。

私自身、プライベートの友人から「家でお気楽に趣味程度に教えている」と思われているのを感じたことがあります。
いやいや、かなりがっつり頑張ってやってるんだよ、と思ってもいちいちそれを否定もできません。
全体の扱いが向上し、「素敵な仕事」と思われたら嬉しいな。

ちなみに「収益のあがりにくかった自宅のパン教室の分野」とパンに限ったのは、
一度に6名とかレッスンできるお料理と違って、パンというのは「ひとり1ボウル」作ってもらうとすると、
なかなか一般家庭では人数を入れることができないからです。

ハンバーグがレッスンのお料理教室なら、1つのフライパンで6個焼けるかもしれません。
でも、ひとり6個パンを作るパン教室。
6名で36個、発酵からオーブンでの焼き上げまでやるのは、スペースや機材の問題をクリアーしなくてはいけません。

私は先生向けのコースもやってきて、これまで150人くらいの「教室を開きたい、開いている方」と直接お会いしてきました。
その中でパンに関して言えば、多くの教室が定員2~3名でした。
対して私が長年教室を続けてきて感じているのは、3~5名くらいの定員でないと、安定した教室運営が難しいということです。
人数の壁を超えることができるのは、パンが好きで伝えることを仕事にしたいと思っている女性にとって本当に嬉しいことです。

それでもオンラインレッスンをやらないワケ

いいことづくめに思えるオンラインレッスン。
では、なぜ私がそれをやらないかというと・・

私の教室はパンの技術を伝えたいのではなく、「パンを焼く場」を共にしたいと思ってスタートしたからです。
場を共にする中で、自然とパン作りが上手くなることもあるでしょう。
もしパンが上達しなかったとしても、日常の中でほっと一息、家にいるのとは違う時間を過ごして欲しい。
知らない人とドキドキしながら挨拶して、時にはパン作りに遅れて焦ったり。
隣の人の方がうまい~って落ち込んだり。

それもいいではないですか。

焼き上がりを大集合させて、一緒に写真撮ったり。
誰のが変顔とか、誰のが可愛いとか。いえいえ、捏ね捏ねから作り上げた我が子はゆがんだってみんな可愛いのです♪

帰り道に、少しだけ打ち解けた同士で話しながら、坂を下って駅に向かったり。

そういう全てを含めて、教室の良さであり、人との出会い、おしゃべり、パンの香りと手触り・・・
どれか一つ欠けても、私のやりたい教室ではないと考えています。

↓7年前の今日。5/15のレッスンです。

最後にお持ち帰りで詰めるのは、パンだけでなく、「楽しかった気持ち」。

私のやりたいレッスン。
作り上げたかった教室が、そういう教室なので、オンラインでやることはできません。

食材のスタンバイ。それだけでワクワクしたり。

ご縁が繋がること。
リネンのクロス。教室にお越しの素敵なハンドメイド作家さんのもの。
お話する中で、レッスンにお越しのさらに別の方と、奇遇なご縁があったり・・

洗い物する時、隣の人と話していたら、年齢も住んでいるところも違っても、なんだかすご~く気が合って、仲良しになったり。

うんうん。こうして思い出しつつ書いていたら、やっぱり自宅教室っていいなってしみじみ思います。

こういうこれまで通りの教室ができる世の中になるまで、「自宅で集うレッスン」という形はお休みです。

オンライン化ではなく多様化への加速

例え、今100あるパン教室の99がオンラインレッスンに舵を取ったとしても、私全然焦りません。

心の準備ができていたからです。
外的要因でレッスンができなくなる想定はいくつかしていました。
たまたま新型コロナウイルスの影響で一気にスイッチが入って転換期が訪れましたが、
長い目で見て、世の中はオンライン化の流れだというのも想定していました。

ちなみに私LINEやってないんですよ。
でも全然困ってないし、皆さんやっているようにLINE登録ください、なんて宣伝してませんが、
単発の教室はいつもいっぱいで、キャンセル待ち頂いてもすぐお入れできないのが何年も続いています。
金額面でちょっとハードル高い先生向けコースもありがたいことに、定期的に開催できるくらいきちんと人がお越しくださってます。

ありがたいことです。。
何のツールを使うかではなく、どうあるか、誰とどう繋がりたいかの意志を自分が明確にすることが大切と考えます。

(あ、私に連絡取りたい友達は、私がLINEなってなくて困っているらしいですけど・・←はまくまにだけメールしなきゃ~面倒~!って)

今、世の中は一気に価値観の転換期を迎えています。
もともと転換は続いていて、ゆっくり川を下っていた、と思ったら急に滝だった感じでしょうか。

そして、その転換は「オンライン化」ではなく、私は「価値観の多様化、選択肢の多様化」と意識してきました。

分母が小さくても可能性はある

映画館で映画を観なくても、ビデオで観られるようになった時。
劇場に足を運ばなくてもライブビューイングで楽しめるようになった時。
テレビや雑誌の影響力が衰退し、Youtubeやインスタグラマーの発信が力を持った時。

転換はずっと続いてきました。
そして、新しく力があり、母数の大きい分野は常に存在します。
昨日までメインの分野だったことが、明日には窓際族かもしれません。
でも、だからと言って、「少ない側がもう力がない」わけではないのです。

人は、どうしてライブで音楽を聴きたいのでしょうか。
どうして、遠くに出かけたいのでしょうか。
どうして会っておしゃべりしたいのでしょうか。

例え全体の母数は減っても、「それだからこそ価値がある」ということは常に存在すると思っています。
たまたま私の考える、私のやりたい教室が、「全体の流れの中から見ると、少ない側になるだろう」というだけです。

なので、その中でできること。
オンラインレッスンではない発信、つながりとしてできることを考えればいいと思っています。

新しい発信とつながりの形

私がやりたい教室。
持ちたい繋がり。
パンを通して場を持つこと。
HAPPYになること。

それがオンラインレッスンという形で結実するなら、迷わず今やります。

今のところ、そう思えないのでやらない、ということです。
だから、「あ!これならありかも!」って閃いたらやることもあるかもしれませんので、
あの時、やらない宣言したくせに~という指摘はご容赦くださいね(笑)

新しい形は模索していて、既存のゲスト様におまけレシピ発信したり、ライセンスを取得くださったこぐまさんのサポートという形で
はまくまパン動画をお渡しする、などはいいかなと思っています。

おまけでフラッグとか小物が届いたらテンションあがりませんか♪♪

はまくまライセンス講座自体は、3月スタートコースをすべて白紙とさせていただきました。
すでにテキストの発送も済ませていたので、とても残念でしたが・・。

新しく取得の方には動画でのレッスンはしないつもりです。
それは、会って場を共にすることからしかお伝え出来ないことがると思っているから。
なので、コーススタートは安全に開催できるようになるまで、時を待ちます。

でも、すでに取得された方は、私の考え、パン作り、想いを充分わかってくださっているから、復習動画を発信するのはありだな♪と思っています。

コチコチの頭でいるわけではありません。これまで取り組みたかったこと。できる時間を持てたのかもしれません。

それでも、今レッスンできないのが困る

私のブログは、教室を運営している読者さんが多いので、それを想定して書いておきます。

自分も本当はオンラインレッスンは苦手・・。
そうは言っても、「レッスンを開催しないと仕事として成り立たない、収入がなくなるのが困る」。
そんな声もあるかもしれません。
はまくまさんは、ご主人が新型コロナに影響なさそうな分野で仕事しているからそんな悠長なこと言ってられるんだよ、
そういうご指摘もあるかもしれません。

収入がないのは私も困ります。
場所は借りていませんが、保険、会計のこと、使っているデザイン関係のソフトのサービスなど、月月の固定費はしっかりありますし、
4~5月は税金その他の支払いも多いのです。

そして、開催予定だったコースレッスンをすべて返金対応しましたし、講座は開催できなくても固定の準備はしてあったので、かなりの額のマイナスが発生しています。

でも、仕事として考えると、2年くらい前から何かの都合でできなくなった場合を意識して「いくつか柱を作る」のを考えていたので、「対面のレッスン」はできないですが、すぐ困ることはなさそうです。

困る、とうのは、固定費がまかなえればいいのではなく、楽しみに通って下さっていたゲスト様にもう一度変わらぬ教室に
お越しいただくには、ある程度体力というか余力を残しておく必要があります。
前述のように、外的要因でレッスンできない可能性も考えていたので、余力は意識してきました。

ちなみに外的要因で想定していたことのひとつに、保健所の規定が厳しくなる、というのがありました(;^ω^)
パンの販売には「菓子製造業」という資格が要ります。保健所の審査があります。
「パン教室」は製造業の許可は要りません。
「パンそのもの」の販売はできませんが、レッスンとしてパンやお料理を一緒に調理して作り方の伝達はしてもいいのです。

販売には菓子製造業の許可が必要ですが、許可を取らずに販売されている方も見かけることがあるので、
そこにもしも将来的に規制が入るとすると、
本来その資格が必要ないはずの教室そのものへの取り締まりが強化される可能性、というのを
想定していました。

その場合は、家をリフォーム、場所を借りる、すっぱりやめる。どれかを選ばねばならない、とね。

★許可なく販売している方を非難しているわけではありません。
運営していくうえで、色々な事態を想定しているので、ひとつの事例として挙げただけです。

話はそれましたが、レッスンって安い方が嬉しい人もいるかもしれませんが、
その教室が継続して長く楽しいレッスンをしていくには、その日の材料費、その月の経費が賄え、
その年の赤字が出なければいいのではありません。

もしもこうして教室ができなくなった時の維持費、新しいことをしなくてはいけない時の投資、
(オンラインレッスンをする方なら
三脚やライトを購入したり)もいるのです。

そういうことも想定して料金を設定しないと、続けられないわけです。
お気に入りの教室、好きな分野があったら、単純に高い安いではなく、
長く楽しみを分かち合えるという観点で、長い目で見守ってあげて欲しいと思います。

余計なお世話かもしれませんが(;^ω^)
お金のことってなかなか言いにくいので書いちゃいました。えへへ。。。

見えない繋がりこそが私の財産

単発のレッスンが私の教室のメインのレッスンです。
わいわい集ってみんなでパンを焼きます。

そのレッスンは当分できなそうです。

毎年みなさんが楽しみにしてくださっているクリスマスレッスンもきっとお蔵入りです。
でも、何かその時期に、定番のゲスト様に楽しい発信しますね。

レッスンはできませんが、以前習ったパンを焼いているよって報告があったり。
たまたま、はまくまさんのこと考えていたらマスク記事に出会いました!って人がいたり。
何気ないやり取りしてくださる方いたり。
こっそりとブログを読んで私が元気か、生存確認してくださるかたたいたり。

今、慌てなくても、教室を続けてきて、そうしたつながりがあることが私の財産です。
本当にありがとう。
たまに、寂しくて泣けます。
でも、そういう時嬉しいメールがあったりします。

繋がりは目に見えないので、ある意味オンラインなのかもしれません。
ネットワークも、機器も介さなくても、パンを焼かなくても、
はまくまレシピを懐かしくて開いてくださったら、繋がっています。

そう考えると、出会って繋がったってすごいことです。

すぐは無理ですが、また会いましょうね♪

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