クリスマスのお楽しみ。何を焼くか秘密のレッスンで作ったパンを発表します♪
シークレットレッスンで焼いたのは、クランプスブレッドです!
クランプスブレッド(krampus bread)って?
頭に角、恐ろしい赤い舌、体は毛皮で覆われ、手には鞭を持った怪物です。ゲルマンの深い森の奥に住んでいて、12/6の聖ニコラウスの日の前日の夜に暗闇から出てきて悪い子に鞭をすると言われています。日本の「なまはげ」みたいですよね!ドイツ東南部のバイエルン州とオーストリア中部・東部あたりでは、聖ニコラウスの日が近づくとこの怪物を象ったパンが並ぶそうです。クリスマスの時期の人の形に近いパンと言えば、スイスでは聖ニコラウスを象った「グリッティベンツ」というパンもありますよ。
遠い国の文化に思いを馳せながら作ってみましょう♪
シークレットレッスンで開催しました!
【はまくまパン単発レッスン】
2023年12/月11日「グレーテルのかまど」というEテレの番組で取り上げられたクランプスブレッド。実は番組の最初の方でタイトルバックにいるクランプスは、私が焼いたものです。(番組内のヘンゼルが焼いたクランプスは違う先生の監修です。私のは、出だしの説明の時にいるクランプスね。)
依頼を受けて作ってみたら、なにこれ、作るの楽しい・・!この文化を皆さんに紹介したい‥!と思って、「何を焼くか秘密のレッスン。ヨーロッパのとある地方の伝統的なパンを作るよ」と募集させて頂きました。本来は12/6前後に食べるパンということで、来年は聖ニコラウスの日限定で開催しようかな??
*レッスンのクランプスレシピはオーストリアの方ののレシピを参考にして私がアレンジしたもので、番組のレシピとは関係ございません。
単発レッスン
過去にこのレッスンを横浜おうちパン教室で直接受講済の方はつくり方動画・材料の一覧やコツなどを下記からご覧いただけます。
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クリスマスの小話
毎年レッスン時にお話ししている「クリスマスのお話」。
今回はクランプスと公現日のお話です。
クランプスはサンタクロースに同行してやってきます。
良い子には12/6の朝にサンタさん(聖ニコラウス)から靴下の中にお菓子やプレゼント。
悪い子にはクランプスから鞭。(あるいはクランプスにさらわれる)日本のなまはげみたいですよね。
クランプスの伝説が今でも残るドイツやオーストリアでは聖ニコラウスの日(12/6)が近づくとパン屋さんにクランプスのパンが並ぶそうです。
クリスマスシーズンは一か月続く!
日本でも「アドベントカレンダー」をよく見かけるようになり、アドベント(待降節)という言葉は浸透してきましたね。
待降節は(12/25)の4つ前の日曜日から始まり、12/24の夜まで続きます。
その後は「降誕節」が始まります。
降誕節の大きなイベントのひとつが「公現祭(公現日)」。
1/6に東方の三博士がイエスにまみえたのがこの日と言われています。三博士はそれぞれ乳香、没薬、黄金を捧げました。
どうして1/6なのでしょう?それは、12/25の誕生の日に空に大きな星が現れ、博士たちはその日に救い主の誕生を知り、はるばる10日間の旅をして、ようやくたどり着いたからですね。
アドベントに入ってから降誕節の終わりまでずっとクリスマス(イエスの生誕)を祝う祝福ムードが続きます。
ここまでが1つの季節、クリスマスともいえるでしょう。
1/6に食べるお菓子として、フランスのガレットデロワが有名ですね。
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今回、テレビからの依頼で新しいパンを知ることができそれを教室の皆さんに紹介することができて、とても良い経験ができました。
食べ物と歴史や文化は深く結びついています。
単に美味しいとか好みだ、とかだけでなく、どうしてその形?その背景?その味なの?
知ることで心の世界が広がる。それってとっても素敵ですよね♪
一緒にクランプス作り経験頂きありがとうございました!
こけしのような・・
楽しい成形!