家に居ながらにして、世界中の人と繋がれる時代だからこそ、1人自分の内を見つめる時間というのは意識しないと作れないので、今がまたとない機会だな♪と思っています。
お出かけできない状況、時間はたっぷり。
パン教室の主催者としては、延期になっている講座もあり、再開の時期もどうしようなと悩みもあるのですが・・(;^ω^)
お気に入りの本をじっくり読み返してみました。
「小さな家の料理の本」
今から150年くらい前のアメリカ西部の開拓民の暮らしを描いた大草原の小さな家シリーズ。
物語に登場する料理をなるべく当時の材料や調理法に沿って再現してみたという本。
ビーツのピクルス、エッグノック、キャンディープル、スパイスの効いたパンプキンパイ、カスタードパイ、干しレーズンと干しりんごのパイ、サワードゥのビスケット・・。
私が子供の頃は輸入食品店も限られていて、ケーキと言えば、ショートケーキとチーズケーキという時代だったので、次々登場する聞きなれない食べ物の名前に心ときめかせたものです♪
今読み返すと、当時の西部の開拓民は、時には家族以外と何か月も会わない生活。
日々の糧を得つつ、厳しい冬の食料を溜め、限られた空間の中で過ごしていた‥と思うと、今の状況でおこもりしながら読むと、ひときわ感慨深いです♪
この料理の本は当時のアメリカの「パン事情」も知ることができるので、パン作りをする方なら、さらに興味深く読めるかも。
他にも読み返し本。
「ボクの音楽武者修行」。
指揮者の小澤征爾さんの若き日の物語。
留学時代からニューヨークフィルの副指揮者になるまでを振り返ったエッセイです。
最初の留学先のフランスまではなんと船便で行って、現地ではスクーターで移動したのです♪
前向きになり、人と人の繋がりを実感し、旅をした気分になれる一冊。これも今の時期にぴったり★
そして今朝読んだもの。
錦繍。
書簡、手紙のやり取りだけで物語が進んでいくという、現代では絶対あり得ないシチュエーションの小説。
何度読んでも泣いてしまう物語です。
美しい言葉の波にどっぷりつかりたくなったら♪
そして今読み返している物。
これはもう手に入らない本かもしれませんが・・
古本だったら探せばあるらしいです。
「テムズとともに」
天皇陛下が若き日にオックスフォード大学に留学していた時の2年間のことをつづったものです。
旅に出て未知の文化に触れた気分になれる1冊。
25年くらい前の本。
当時、学内でテムズ川についての研究発表があり、聴講しにいったことがあります。
そんな自分の想い出も重なる1冊。
最近買った本ももちろん読んでいるのですが、何十年経っても繰り返し読みたくなる本があるってやっぱり素晴らしい。
文字ってすごい発明です。
オンライン、オンラインと言われる世の中ですが、今の映像ややり取りを何十年後にゆっくりと見返したいかな?なんて自問自答します。
きっと、何日も家にいなくてはいけない状況の時に、見返すほどのものではない気がします。
そう思うと、どんなに時代が変わって価値観が変化していっても、やっぱり好きなもの、あったら嬉しいもの、人間の基本的な関りとか感情はそんなに大きく変わらないのかな、って安心するわけです。
繋がらず、のんびり。
たくさん時間があるのですから、1日くらいそうしてみるのもいいかもしれません♪