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え・・2024年になったのに、2023年!?読み間違いではありません。
2023年。去年の12月に開催した恒例のシュトレン評価会。
毎年気の合う友人(全員食の専門家!)と企画しています。
俗に食べ比べ会、とも称していますが、「たくさんのシュトレンを食べ比べて1位を決める」「どれが一番美味しいのか議論する」会ではありません。
食べ比べ会、の方がピンと来る方も多いのでそう書く場合もありますが、「美味しさや1位を求めている」と誤解が生じがちなので敢えて、今回記述を評価会、としました。
シュトレンの数を少なめにしたわけ
最初の開催は2016年でした。
日本に溢れる和製シュトレンのバリエーションの豊かさに興味を持ち、ちょうどパンの先生たちとの交流会もしたかったので、「たくさん集めて並べて皆で楽しむぞ~~!」という勢いで開催しました。
断面も撮影しなきゃ!と気が付いたのが2017年。
この頃は20人くらいで開催していて、シュトレンもみんなで協力して20個近く集めていました。
それがどうして、最近は5,6個かというと・・
人間の舌の限界はせいぜい5個前後らしいからです。
それ以上になると、知覚がわからなくなる。
もともと、2016年の最初の開催の時も、評価会で食べるのは5個で、他はお持ち帰りにしていたのですが、それなら最初から少な目でよいかな、となったわけです。
数を減らした分取り組んでいること
集めるシュトレンを減らした分取り組んでいることがあります。
それは、「外観」「ラッピング」もしっかり撮影しておくこと。各シュトレンのサイズや重量も計測すること。
2023年のシュトレンたち♪
fein ワインシュトレン
桑の葉とココナッツのヴィーガンシュトレン
16区スタンダードシュトーレン
タンネ Tanne クリスマスシュトレン
ブルディガラ クリストシュトレン
どうしてこうしたことを取り入れたかというと、数年続けてシュトレン会を開催する中で「果たしてこのシュトレンは誰が買うんだろう」。
「自分は、この会も何もなかった場合このシュトレンを買うだろうか」たくさんの数のシュトレンを味わいながら、そうした問いが自分の心の中にくすぶっていました。
例えば、ものすごく気に入ったとしてそれが「超少量で、高価格」だったら?買うでしょうか。
とても自分の好みにあったとして、それが「超ビックサイズ」だったら、2人暮らしの私が買うでしょうか。
友達とのクリスマスパーティーを企画しているとして、ふと通りがかりに見た「ものすごく可愛いラッピングのシュトレン」があったとして、それに手が伸びることがないでしょうか?
そう考えていくと、「商品としてのシュトレン」を考えたときに、サイズに対しての価格設定や見た目(ラッピング)もとても重要なことのように思えたのです。
私が毎年友達とこの会をやっていることを知っている教室のゲスト様が「はまくまさん、どのシュトレンが一番美味しいですか・?」って聞いてくることがあります。
でも、それにぱっと答えられないわけがここにあります。「1切れのシュトレンを食べた云々」では、商品としての塊のシュトレンを語ることはできないからです。
そして、「美味しい」って主観によって違いますからね。シナモンが苦手な人がいるとして、シナモン他、スパイスのたっぷり効いたものを「美味しい」と感じるでしょうか?
「シナモン」を「パクチー」に置き換えるともっとピンとくるかもしれません。こうしたことまで考えてしまうので、即答はできないわけです。
この会を通して知りたいことは、美味しさや1位ではないのです。こんな長々語って、この記事に需要があるのか、どういう方が読んでくださるかわかりませんが、私たちが1年に一度開催し、味わっているこの評価会の時間というのは、所謂「パンマニアの食べ比べ会」ではないということが伝わっていればと思います。
だいぶ視点や、そもそもの出発点が違うのです。
雰囲気にもこだわって食と分かち合いの原点を味わう♪
常温のお水とシュトレンが綺麗に見えるように装飾のない白いお皿。
これは絶対準備!なのですが、そのほかにこだわっているのが「友達とのクリスマスパーティー感」。
食べ物って本来のサイズより細かくカットしてしかめっ面で食べるものではない!
一緒にテーブルにつく方と、季節を感じ、おしゃべりを楽しみ、和気あいあいと楽しむもの。
そういう気持ちを込めています。
さてさて・・・「どうしてこの会を開催しているのか」の前提が大変長くなりましたが、次の記事で一つずつのシュトレンの紹介。
2023年の発見を書きたいと思います。
「発見」はこれまでもずっとこの会の奥底にあり、皆が気が付いていた点ですが、今回より浮き彫りになりました。
なかなか時間ができず、ようやく書き始めたら年明けでした・・。
記録を付けるのが遅くなりましたが、世間の旬よりも自分の中の言葉を大切に反映したい。
このブログを通してどなたかと、私や友人たちの時間や考えを共有できれば幸いです♪